2018.05.09
体温調節能力の低下
公開日:2018.05.09
おはようございます。
本日、デイサービス ジョイリハがご紹介するのは、
「体温調節能力の低下」です。
人間は汗をかくことによって体温を下げるなどし、
体温を調節しています。
しかし加齢や運動不足などにより、
汗腺の機能が低下すると汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。
それに伴い、体温調節能力も低下しやすくなります。
たとえばベタベタの汗。
若いころの汗はサラサラしていて乾きやすいのが特徴です。
ところが、汗腺の機能が弱ってうまく発汗できなくなると、
水分だけでなく血液中にふくまれるナトリウムなどのミネラルが
一緒に排出されてしまいます。
それがベタベタの主な原因ですが、
ミネラルをふくむ汗は乾きにくいため、
いつまでも不快で汗臭く感じ、
乾きにくい汗だとからだをうまく冷やすこともできません。
また汗をかかないからという理由で
数日間お風呂に入らない高齢者が大変多いです。
そうすると皮脂が体の表面をおおって更に汗をかき辛くなります。
その結果、体は汗をかくことにより体温を下げることができずに、
どんどん体温が上昇していき熱中症の原因にも繋がります。
〈熱中症を予防するには〉
こまめな水分補給を
高齢者にはあまり水を飲みたがらない人がいます。
周囲の人も気をつけ、いつでも水分を補給できるようにしてあげましょう。
汗をかくほど暑いときは、
スポーツドリンクを水で薄めたもので塩分も補給したほうがいいでしょう。
軽い運動で発汗機能を高める
私たちの身体には約200万個~500万個もの汗腺がありますが、
通常働くのは半数程度です。
汗を出す汗腺を「能動汗腺」といいますが、
その数は幼児期にほぼ決まってしまい、
増加することはありません。
そのため汗を上手にかくには、もともとある能動汗腺の働きを改善し
発汗機能を高める事が大切です。
発汗機能を高めるもっとも良い方法は、軽い運動を続けること。
とくに有酸素運動をすると、手足など末端の血行もよくなり、
自然に発汗をうながすことができます。
肌が汗ばむ程度を目標に、
ウォーキングや自転車こぎのような軽い運動をします。
無理をせず、最初は近所へ買い物がてらの
10分程度のウォーキングでもいいので続けましょう。
体温がゆるやかに上昇し、汗が少しずつ出る運動を続けることで、
能動汗腺が刺激されます。
ただし暑い季節には炎天下での運動は厳禁です。
早朝か夕方~夜間にかけて運動をしましょう。
運動時には、少量ずつでもミネラルが失われるので、
かならずスポーツドリンクなどミネラルを含む
水分を補給してください。
少しでも長く快適な生活を送れるよう、
水分補給と発汗を心掛けていきましょう。
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