2018.02.12
歩行時の蹴り出し動作
公開日:2018.02.12
おはようございます。
本日、デイサービス ジョイリハがご紹介するのは
『歩行時の蹴り出し動作』についてです。
歩くのが遅くなった、疲れやすくなった、つまずきやすくなった、
という悩みを抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
これらは歩行時の蹴り出し動作が上手にできていないことが
関係している場合が多いです。
蹴り出し動作は歩行に推進力をもたらします。
これが正常に行われないと、前に進もうとするときには
足を頑張って前に出さなければなりませんので、
歩行速度も出なくなり、それに伴い当然疲れやすく、
筋力が弱い方は足がすぐに上がらなくなります。
そのため蹴り出し動作はとても重要なのです。
しかしながら・・・
片麻痺のある方や高齢者の方は蹴り出し動作に必要な股関節の伸展が
しづらいことや、ふくらはぎの筋力(下腿三頭筋)が低下しやすく、
ゆえに“蹴り出し動作”は歩行動作の中で
最も難易度の高い動作ともいわれています。
でも大丈夫!
本日は蹴り出し動作を正しく行うために必要なトレーニングを
ご紹介します。
●股関節のストレッチ
〈方法〉
ベッドの上に仰向けになり、伸ばしたい方の足を下におろします。
〈効果〉
股関節の伸展可動域向上により蹴り出し動作が行いやすくなる。
〈注意点〉
骨盤の下にタオルなどを挟んで、骨盤を動かさないように行うとより効果的です。
痛みやしびれがでたら中止してください。
●ふくらはぎトレーニング
〈方法〉
①壁に手をつき前方に重心を移します
②片足を前に出します
③後ろの踵を上に持ち上げます
④足をゆっくりおろします
※③④をゆっくり繰り返します
〈効果〉
ふくらはぎの筋力強化により、蹴り出し動作が行いやすくなります
〈注意点〉
痛みやしびれがでたら中止してください
●おしりトレーニング
〈方法〉
①仰向けで寝て、膝を立てます
②お尻を高く浮かせます
(体幹と脚が一直線になるように)
③お尻をゆっくりおろします
※②③をゆっくり繰り返します
〈効果〉
おしりの筋力強化により、蹴り出し動作が行いやすくなります
〈注意点〉
バランスを崩して倒れないように注意してください
痛みやしびれがでたら中止してください
これらのトレーニングを行うことで蹴り出し動作が行いやすくなります。
しかし最も大切なのは実際に“蹴り出し動作”を意識して歩くことです。
普段の外出のときに注意して取り組んでみてください!