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豆知識ブログ

2020年06月19日
脳梗塞のリハビリ

半身麻痺で寝たきりの家族に行いたいリハビリ

ベッドに寝転ぶ高齢女性

脳梗塞による後遺症により、起き上がることなどの動作が難しくなると、ベッドで寝ている時間が長くなることがしばしばあります。

ベッドで寝ている時間が長くなると、関節が固まってきたり、筋肉が落ちてきたりしてしまいます。すると、ベッドから起き上がることが大変になり、ベッドに寝ている時間が更に長くなる・・・といった負のサイクルに陥ってしまいます。

この負のサイクルを断ち切るためには、運動とベッドから離れる(起き上がる)ことが重要です。

今回は、ご自宅でご家族様と一緒にできる運動をお伝えします。

ベッドの上でできる安全な運動から、起き上がるための起き上がり運動までお伝えしますので、ご家族様に合った運動を選択してください。

介助するにあたって不安な動作がある場合は、担当セラピストにどのレベルの運動まで一緒に行って良いか確認しましょう。

 

ベッドの上でできる運動

ベッドから起き上がることが難しい方や、起き上がることができたとしても、運動前の準備運動として、まずはベッドの上で行える運動をすることをおすすめします。

今回は、腹筋・お尻の筋肉・足全体の筋肉を鍛える運動を紹介します。

▼腹筋
起き上がる動作に必要になってくる筋肉です。起き上がる動作を獲得するための準備運動です。

▼お尻
ベッドから起き上がることが難しい方は、オムツ交換の介助のときにお尻があがるようになると、介助がとても楽になります。起き上がることが可能な方は、姿勢をまっすぐ立ち上がる際に必要となってくる筋肉です。

▼足全体
ベッドから車椅子への移動や、立ち上がる際に両足で踏ん張らなければなりません。そのために足全体の筋肉も鍛えておきましょう。

※筋肉を鍛える運動は、息を止めないことが大切です。息を止めて行ってしまうと血圧があがってしまいます。力を発揮している時は呼吸を吐き、力を発揮していない時に呼吸を吸う、というサイクルで行ってください。

 

腹筋

腹筋運動

両膝を曲げて、お臍を見るように頭をあげます。

手を伸ばして膝を触れる方は、手を伸ばしましょう。

余裕のある方は、右手で左の膝を、左手で右の膝を交互に触り、身体を捻じりながら行いましょう。

麻痺が重い方は、ご自身で膝を曲げた状態で留めておくことは難しいので、ご家族様は両膝が倒れないようにおさえてください。

 

お尻上げ

お尻上げ運動

よく“ブリッジ運動”と呼ばれています。

両膝をしっかり曲げて、お尻を最大限あげます。

こちらの運動も、麻痺が重い方は、ご自身で膝を曲げた状態で留めておくことは難しいので、ご家族様は両膝が倒れないようにおさえてください。

 

キック運動

キック運動1

キック運動2

膝を曲げた状態から力いっぱい膝を伸ばしてきてもらいます。まさにキックです。

ご家族様は足の裏と膝下を支えて、蹴ってくる力に対して抵抗します。

蹴る力が強く、力負けしてしまう場合は、無理に行わなくて結構なので、他の運動を多めに行ってください。

 

起き上がるための練習

ベッドから離れるためには、起き上がる練習が必要になります。

起き上がる動作を細かく分けて、「寝返りをうつ→両足をおろす→肘で支えて起き上がる→手のひらで支える」の順番でお伝えします。

まずは部分部分で練習していき、動作に慣れてきたら、寝返りをうつ~両足をおろすところまで、寝返りをうつ~肘で支えて起き上がるまで等、動作を繋げて練習していきましょう。

最終的にこの一連の動作が行えるようになれば、起き上がることが可能となります。

 

寝返りをうつ

寝返り

寝返り2

起き上がるときは、まず横向きに寝返りをうつことが第一段階となります。

寝返りをうつときは、ベッド柵や手すりなどを使っていただいても構いません。

腕の麻痺が重い場合、そのまま寝返ってしまうと、腕が置いてきぼりとなり、肩が痛くなる場合があります。必ず麻痺側の腕をお腹の上に乗せてから寝返りましょう。

また、足の麻痺が重い場合も、そのまま寝返ってしまうと、足が置いてきぼりとなり、寝返りができなくなるので、動く方の足で麻痺側の足をすくって寝返りましょう。

寝返るポイントして、身体を丸めるように、お臍を見ながら行うと寝返りやすいです。

 

足をおろす

足を下す

起き上がる第二段階として、寝返った後に両足をベッドからおろすことが必要です。

寝返るときに、動く方の足で麻痺側の足をすくっているので、そのまま動く方の足の力で、麻痺側の足と一緒にベッドからおろします。

この足をおろす動作に関しては、この動作単体で行うと強い足の力が必要となるので、大変です。寝返りからの勢いでそのまま行う方が行いやすいので、寝返り~足をおろす動作まで繋げて練習しましょう。

 

肘で支える

肘を支点に起き上がる

肘で支える2

起き上がる第三段階として、足をベッドから下した後は、上半身を起こして肘で支えることが必要です。

起き上がる動作で大変なところはこの動作で、手こずる方が多いです。

ベッド柵や手すりをもったままの方がやりやすい方は、使っていただいて構いません。

上半身を起こして肘で支えるまでの動作ですが、肘を支点として、肩を肘の真上まで移動させるイメージです。

この動作は、腹筋が必要となるので、腹筋の運動がここで活かされます。

この時のポイントも身体を丸めるようにして、お臍を見ながら行うことが大事です。身体を丸めず、天井を見ながら行ってしまうと、運動したい方向と逆方向に力が働いてしまうので、上手に出来ません。必ず、身体を丸めるようにして、お臍を見ながら行いましょう。

また、身体と肘までの距離も1つ大事なポイントです。身体と肘がくっついた状態で行うと、うまく力が発揮されないので、ある程度離した状態で行いましょう。

 

手のひらで支える

手のひらで支える

手のひらで押す

起き上がる最後の段階として、肘で身体を支えていたところから、更に身体を起こし、手のひらで支えるまでの段階です。

第三段階の肘で身体を支える時の支点は、肘とお伝えしました。次は、その支点を肘から手のひらに移動させます。肘で支えている体重を、そのまま前方へ移動させ、そこから肘を伸ばして手のひらで支えます。

この時のポイントは、身体を少し前に倒しながら、かつ目線はベッドを見ながら行うことが大事です。第三段階でお伝えしたように、天井を見ながら行ってしまうと、運動したい方向と逆方向に力が働いてしまうので、上手に出来ません。

 

まとめ

今回は、ご自宅でご家族様と行える運動についてお伝えしました。

1日に行う回数ですが、10回を1セットとして1日5セット以上行うことが理想です。しかし、疲れ具合はその方によって異なるので、朝・昼・晩2セットずつや、朝・晩3セットずつなど分けていただいても大丈夫です。

起き上がりの練習に関しては、部分練習から、慣れてきたら一連の流れでの練習で行ってください。難しい動作ではあるので、まずは寝返りから、等順番に行ってください。

他の内科疾患(心臓の病気等)をお持ちの方は、頑張りすぎると逆効果になってしまう場合があるので、担当の医者やセラピストに必ず確認してください。

もし相談できる相手がいらっしゃらない場合は、私たちも相談に乗れますので、お気軽にご連絡ください!

 

執筆者:ジョイリハNEXT 理学療法士 河野 沙季

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2020年06月12日
脳梗塞の介護

脳梗塞の後遺症はトイレ動作のどのような場面に影響がでるのか?

トイレの入り口

トイレ動作は1日4~7回行うと報告されておりますが[1]、脳卒中を発症されることで、膀胱のコントロールが効かなくなり、回数が増える可能性があることも報告されています[2]。

トイレ動作に介助が必要な場合は、1日の介助頻度も多くなり、介助者の負担が増加します。事前にどんな動作が必要かを知ることで、自宅での生活を想定でき、介護負担への不安を軽減できると思います。

今回は、少しでも不安が拭えるよう、動作の詳細についてお伝えします。

これから説明する動作は、車椅子が主な移動手段の方を対象とし、説明します。

 

脳卒中者のトイレ動作の流れ

トイレ入り口から便座までの移動

便座の近くまで車椅子を近づけるスペースがある場合は、近くまで近づけます。

便座の近くまで車椅子を近づけるスペースがない場合、かつ便座まで少し距離がある場合は、数歩歩いて便座まで移動しなければいけない場合もあります。

どのくらいの広さがあれば、車椅子でトイレに入れるか確認してみましょう。

 

車いすの男性がトイレを利用している

 

便座に向けて方向転換

便座の近くまで移動した後、便座に座るためには、立った後に体(お尻)の向きをかえる、つまり方向転換が必要となります。

方向転換は麻痺していない側(以下,非麻痺側)の足を軸にして行いますが、非麻痺側の足を動かす際には、麻痺している側(以下,麻痺側)の足に体重を乗せなければなりません。その際にしっかり麻痺側の足で体重を支えることが必要となります。

※写真は左片麻痺の方を想定しています。

方向転換のやり方

 

ズボン・パンツの上げ下ろし

麻痺側の手が動かない場合、ズボン・パンツの上げ下ろしには、非麻痺側の手で全て行わなければいけません。その際に、麻痺側側のズボン・パンツまで手が届かず、しっかり上まであげることが難しくなる場合があります。

また、ズボン・パンツをあげている間、手すり等を持たないで立っていなければならないため、転ばないようにバランスを保つことが必要となってきます。何も持たないで立っていることが難しい場合は、壁にもたれかかりながら行うことがあります。

壁にもたれかかってズボンを下す動作

 

トイレットペーパーをとる

普段何気なく行っている動作だと思いますが、トイレットペーパーホルダーの位置も、脳卒中患者さんにとっては重要です。トイレットペーパーホルダーが非麻痺側側にある場合は、大きな問題はありませんが、麻痺側にある場合には、身体を少し捻じって取る必要があります。座るバランスが悪い方は、身体を捻じることでバランスを崩してしまい、便座から転落する恐れがあります。

※こちらの写真のみ、右片麻痺の方を想定しています。

トイレットペーパーを取る時の体勢

 

お尻を拭く

お尻を後方から拭く場合は、非麻痺側のお尻を浮かせるかと思います。非麻痺側のお尻を浮かせると、麻痺側のお尻に体重が乗ります。

麻痺側で体重を支えることが難しい場合には、写真のようにバランスを崩し、便座から転落する恐れがあります。

座るバランスが悪い方は、前方から拭く方法をおすすめします。

お尻を拭くときの注意点

 

便座からの立ち上がり

手すりが設置されている場合は、手すりを持ち、立ち上がります。麻痺側の足にもしっかり力が入り、立ち上がることができれば1番良いですが、麻痺側の力が入りづらい方は、その分非麻痺側の足の力が必要となってきます。

 

水を流す

立ち上がり、ズボンをあげた後に水を流しますが、便座の後方に水栓レバーがある場合は、後方への方向転換をしなければなりません。

また、水栓レバーは手を伸ばさないと届かない場合が多く、転倒リスクを伴います。

 

介助が必要となりうる動作

便座までの移動~便座に向けた方向転換に必要な介助

数歩歩かなければいけない場合は、転倒しないよう支える介助が必要となります。

また、方向転換を行う際、上記でも説明した通り、麻痺側の足に体重を乗せる必要があります。

麻痺側の足で支える力が不十分の場合は、膝折れが生じ、転倒するリスクがありますので、支える介助が必要となる場合があります。

 

ズボン・パンツの上げ下ろしに必要な介助

麻痺側のズボン・パンツを十分に上げることができない場合、そちら側を上げる介助が必要となります。

また、壁にもたれかかりながらでもズボン・パンツの上げ下ろしが困難な場合は、上げ下ろしの介助が必要となります。

 

便座からの立ち上がりに必要な介助

トイレの便座の標準的な高さは床面から40cmといわれております。

座面が低く立ち上がりにくい場合は、立ち上がる介助が必要となります。

※お尻を拭く動作・水を流す動作もご自身で困難な場合には、ご家族様の介助が必要となります。

 

確認すべき環境設定

ドアについて

トイレのドアの形状について確認してみましょう。開戸の場合、戸を後ろに下がって開けなければいけないことがあり、後方へ転倒するリスクがございます。動作を確認し、開き戸では転倒の危険を伴う場合は、引き戸や折れ戸への改修を検討しても良いでしょう。

 

トイレまでの距離について

便座の近くまで車椅子を近づけることができれば問題ありませんが、スペース的に近づけることが困難な場合には、数歩歩かなければいけない場合があります。その際には、杖で歩くことができれば杖を使用し、杖での歩行が困難な場合は、手すりを設置する必要があります。

 

手すりの位置について

方向転換や立ち上がり時に使用するために、壁に手すりの設置が可能な場合は、手すりを設置します。場所は、便座に座った時の非麻痺側側につけます。構造上、壁に手すりの設置が困難な場合は、床から天井間の突っ張り型の手すりや、据え置き型の手すりがございます。福祉用具会社に相談していただければ解決しますので、困った際には相談してみてください。

 

便座の高さについて

上記でもお伝えした通り、便座の標準的な高さは床面から40cmといわれております。座面が低く立ち上がりが困難な場合は、「補高便座」がございます。

補高便座は、介護保険が認定されている場合、介護保険を利用して購入することが可能です。座面を高くすることで、お一人で立ち上がることが可能となる場合がございます。

 

まとめ

今回は、主な移動手段が車椅子の方を対象として説明させていただきました。ご家族様が現在入院中の場合は、担当セラピストに介助方法や改修案を直接聞いていただくことをおすすめ致します。

在宅で生活されている方は、介助方法や改修1つで介助が楽になる場合もございますので、ご連絡いただければと思います。

 

執筆者:ジョイリハNEXT 理学療法士 河野 沙季

 

□参考文献

1.日本新薬:泌尿器関連 中高年のおしっこの悩み.

https://www.nippon-shinyaku.co.jp/healthy/dysuria.html

(2020年4月11日引用)

2.日本泌尿器科学会:尿が近い、尿の回数が多い~頻尿~.

https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html

(2020年4月11日引用)

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2020年06月05日
脳梗塞の再発予防

脳梗塞の再発予防|必ずおさえておきたい食事のポイント

食事のポイント

「医師から食習慣を変えるように勧められた」

「食習慣を変えるにも、何から手を付けていいか分からない」

このような方も多いのではないでしょうか?

この記事では、脳梗塞の再発を予防するための食事のポイントについて解説しております。

何か一つでも参考にしていただき、食習慣が変わる機会になればと思います。

 

どのように食事で脳梗塞の再発を予防していくのか?

脳梗塞とは脳の血管が詰まることによって生じる病気です。

もとをたどれば、血栓ができやすい状態になっていたり、動脈硬化が進行しているケースがとても多いです。

では、なぜ血栓ができやすい状態になったり、動脈硬化が進行してしまうのでしょうか?

その裏には、高血圧、糖尿病、心房細動、喫煙、高脂血症といった脳梗塞の危険因子となる病気が隠れています。

これらの危険因子を改善していくことが、脳梗塞の再発予防につながります。

 

腹八分目を守る

近年、内臓脂肪型肥満は、動脈硬化を促進させ、脳梗塞の発生につながることが明らかになってきました。

増えすぎた内臓脂肪は血圧を上昇させ、血糖値をコントロールするインスリンの働きを阻害します。また、善玉コレステロールも減り、中性脂肪が増加します。

つまり、内臓脂肪型肥満は、脳梗塞の危険因子になりえます。

内臓脂肪を減らすために必要なことは、まず食べる量を見直すことです。

暴飲暴食せずに、腹八分目を守ることが、脳梗塞の再発予防の第一歩となります。

 

PFCバランスを意識する

PFCバランスとは、人間の身体の3大エネルギー源である糖質(炭水化物、Carbohydrate)、たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)の栄養バランスのことを言います。

食事では、糖質6:たんぱく質2:脂質2の割合で献立を考えると、大きくバランスが乱れることはありません。

食事の欧米化に伴い脂質の摂取量が増えている傾向にあるので、脂身の多い牛や豚肉を減らして、魚や大豆などの植物性たんぱく質くをとるように心がけましょう。

 

ビタミンC、Bをとる

脳梗塞の再発予防には、ビタミンCやビタミンB₆、B₁₂、葉酸群が重要な役割をになっています。

これらのビタミンは動脈硬化の進行を押さえる働きがありますので、意識して摂取していただくことをおススメします。

《ビタミンCを多く含む食品》

  • イチゴ
  • みかん
  • グレープフルーツ
  • キウイフルーツ
  • 赤ピーマン
  • ブロッコリー

《ビタミンB₆を多く含む食品》

  • 青魚
  • サケ
  • レバー
  • バナナ
  • 鶏ささみ

《ビタミンB₁₂を多く含む食品》

  • レバー
  • 牡蠣
  • シジミ
  • アサリ

《葉酸を多く含む食品》

  • 菜の花
  • 枝豆
  • モロヘイヤ
  • 春菊
  • ほうれん草

 

EPA、DHAをとる

EPAには血中の血小板の凝集を抑えて、血栓をできにくくする働きがあります。また、血管を拡張させる作用もあり、高血圧の改善にも役立つと言われています。このことから、EPAは脳梗塞の再発予防に期待されています。

DHAは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。また中性脂肪の増加を抑える働きもあります。これは、動脈硬化の促進を抑えるのに役立ちます。

《EPA、DHAを多く含む食品》

  • さばやサンマ等の青魚
  • マグロ
  • ウナギのかば焼き
  • 真鯛

 

減塩する

高血圧の食事療法では減塩が基本です。

理由は、塩分が血圧を上げてしまうからです。

日本高血圧学会のガイドラインでは、高血圧の人は一日に6g未満に抑えることを目標に掲げています。

しかし、日本人が1日に摂取している塩分量は、平均で10-12gと言われており、かなり多くの塩分を摂取していると言えます。

何気ない日常の食事に、たくさんの塩分が含まれています。特に日本人になじみのある、味噌や漬物には多くの塩分が含まれます。

今回は簡単に行うことができる、「避ける減塩方法」を紹介します。

《避ける減塩方法》

  • 漬物の量をいつもより少なくする
  • めん類の汁を全部飲み切らない
  • 外食や加工食品を減らす
  • いつもの癖で、つい塩や醤油をかけることを控える

少しの取り組みから、減塩食を意識してみてはいかがでしょうか?

 

低脂肪の食事を心がける

高脂血症には食生活が大きく関係しています。

高脂血症になり、血中のコレステロールや中性脂肪が多すぎると、コレステロールが徐々に血管の壁にたまって動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化により、脳梗塞、心筋梗塞等の病気へと発展していきます。

《高脂血症を改善する食事のポイント6つ》

  1. 卵やイクラ等の魚卵を食べる量や回数を減らす
  2. 脂肪の多い肉類を控え、魚を食べるようにする
  3. 肉類や脂肪の多い献立には必ず野菜を一緒に食べる
  4. お菓子や甘いものを控える
  5. アルコールは適量を守る
  6. 間食や夜食の習慣を見直す

 

まとめ

脳梗塞の再発率は非常に高い数値となっており、1年後の再発率は10%、5年後の再発率は34%、10年後の再発率は50%だった[1]との報告があります。

これまでの食習慣を変えることは非常に大変ですが、この機会に出来るところから見直してみてはいかがでしょうか?

 

□参考

内山真一郎著,脳梗塞の予防・治療と生活の仕方,主婦と生活社,p150-157,p160,p167,2007

[1]Hata J, et al: Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study.J Neurol Neurosurg Psychiatry 2005; 76: 368-72

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2020年06月04日
脳梗塞の再発予防

脳梗塞の再発予防に欠かせない水分管理の知識|脱水を防ぐ!

水分とタオル脳梗塞の再発予防にはちゃんと水を飲むことが大切と言われた。

どのように水分管理をすればいいのか分からない…

今回の記事は、このような方に向けて書いています。

記事を読み終わるころには、脳梗塞の再発予防に対する水分管理の知識が身についていると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

なぜ脳梗塞の再発予防に水分管理が必要なのか?

ご存じのように、脳梗塞は血の塊などが脳の血管に詰まることによって起きる病気です。

体内の水分量が少なくなり、体が脱水状態になると、血液の粘り気が増してしまいます。

血液の粘り気が増すことによって血管がつまりやすい状態になるため、脳梗塞の再発予防には水分管理がとても重要となります。

 

あなたは大丈夫!?脱水の徴候

体の脱水を示す徴候です。

ぜひ確認してみてください。

  • 舌・口腔内が乾く
  • 皮膚の乾燥や弾力性が低下している
  • 血圧が低い、脈が速くなっている
  • 疲れやすく、脱力感がある
  • 食欲がない
  • 立ちくらみがする
  • 意識が鈍くなっている(何となく元気がない、ぐったりしていて反応が悪い)

高齢の方は、上記の症状が複数認められる時には著明な水分不足が考えられますので注意が必要です。

また、老化によって水分不足を感じにくくなることもあるので、のどが乾き始めたら軽い脱水が起こり始めいているとの意見もあります。

 

脱水になりやすいタイミング

普段通り生活していても、脱水になりやすいタイミングがあるので注意が必要です。

  • 発熱しているとき
  • 下痢のとき
  • 起床後
  • 気温が高い日(夏)

汗をかいていないから大丈夫、というわけではなく、上記のタイミングには意識して水分を補給すると良いと思います。

 

具体的な水分管理の方法

脳梗塞の男性が水を飲んでいる様子

一日で必要な水分摂取量

成人男性では1日の水の出入りが2.5ℓとされています。

また、食事からの水分摂取が1.0ℓ、飲み水が1.2ℓとなっています。

脳梗塞再発予防のための水分収支

飲み水の目安としては、一日1.2ℓが望ましいと言えますね。

例は成人男性なので、小柄な方や女性の方は1.2ℓよりすこし少ない量を目安にしていただくと良いと思います。

 

水を飲むタイミング

基本は「飲みたいときに」「飲みたいだけ」「飲む」とされています。

また、生活の中で水分が不足しやすい、就寝の前後、スポーツの前後・途中、入浴の前後、飲酒中あるいはその後等は意識して水分を摂ると良いでしょう。

 

水分摂取時の注意点

水分補給のために、お茶やコーヒーを飲むようにしている方もおられると思います。

確かに、水分は摂取できていますが、お茶やコーヒーにはカフェインが含まれており、カフェインの利尿作用で尿として水分が排泄される量が増えてしまいます。

お茶やコーヒーだけで水分摂取するのではなく、水そのものを飲むことも必要です。

 

まとめ

脳梗塞の再発予防には水分管理がとても重要です。

水分摂取のポイントをおさえて、生活を送っていただけたらと思います。

他にも脳梗塞に関する情報を発信しておりますので、ご覧いただけたらと思います。

 

□参考

公益財団法人長寿科学振興財団,健康長寿ネット,脱水症,閲覧日2020.05.23

https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/dassui.html

厚生労働省,「健康のために水を飲もう」推進運動,閲覧日2020.05.23

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html#03

千葉県,千葉県営水道局,閲覧日2020.05.23

https://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/keikaku/oishii2/mame/mame03.html

内山真一郎著,脳梗塞の予防・治療と生活の仕方,主婦と生活社,p158-159,2007

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2020年05月30日
脳梗塞の後遺症

運転再開に向けた最終確認事項|脳梗塞の後遺症がないと思われる方へ

脳梗塞後遺症がある人の車の運転

脳梗塞・脳出血などによる後遺症の程度は脳の損傷の程度によって変わります。

幸いなことに後遺症が少なく、車の運転もすぐに出来そうかもしれないと思われる方もいらっしゃると思いますが、本当にそうでしょうか。

今回は脳梗塞や脳出血の後遺症がないと思われている方に対し、気づきにくい後遺症と自動車運転の再開に必要なことについてご紹介していきます。

 

脳梗塞後の運転再開について

 

運転再開に向けて行うこと

自動車の運転を再開するための方法としては、4つのステップがあります。

脳梗塞患者の自動車運転再開の4ステップ

▼ステップ1:主治医に相談

まずは主治医に自動車を運転したいという意思を伝えます。

脳梗塞や脳出血などの後遺症には目に見て分かりやすい手足の麻痺症状だけでなく、

記憶力や判断力、注意力などの能力が低下する「高次脳機能障害」と呼ばれる後遺症があります。

高次脳機能障害は目に見えない障害のため、ご自身で気づくことが難しいという方もいらっしゃいます。

そのため、専門の医師に相談して判断してもらいましょう。

主治医への相談時には、自動車運転ができる状態なのか、今後運転できるようになる可能性はあるのか、今後どんな訓練が必要なのかなどを確認すると良いと思います。

▼ステップ2:免許センターでの適性相談・適性検査

脳梗塞後の自動車の運転再開について不安がある方が多いと思います。

免許センターでは適性相談・適性検査を受けることができます。

適性相談・適性検査を受ける際に診断書が必要となる場合がありますので、事前に免許センターに電話をして必要な書類などを確認することをおすすめします。

詳細な内容については、症状によっても異なるようですが、紙面上の検査やシミュレーターを使った検査などがあると言われています。

検査で問題がなければ次のステップに移ります。もし検査で問題が見つかると免許取消しとなる可能性があり、この状態で運転すると無免許運転となってしまいます[1]。

しかし、すぐに免許取消しになるわけではありません。脳梗塞などの病気が理由で免許の取消しとなっても3年以内に症状が改善し、適性検査をクリアできれば免許を再取得できるので[2]、焦らなくても大丈夫です。

▼ステップ3:自動車教習所での運転評価

免許センターでの検査をクリアした後に、自動車教習所で実際に自動車運転評価(実車評価)をすることとなります。

紙面上の検査やシミュレーターでの検査では問題なくとも実車評価では見えてくる問題点もあります。

このステップでしっかりとご自身の苦手とする所を理解し、改善が必要な所に関してはリハビリ等で改善していきましょう。

▼ステップ4:自動車の運転再開

ステップ3がクリアするといよいよ運転再開となります。

待ち望んでいた自動車の運転ができると思うと気分も高まりますね。

しかし、ここでも注意が必要な事があります。

脳梗塞などの病気になったという過去を忘れないようにしてください。

この段階になったとしても病気が完璧に治ったというわけではありません。

教習所での実車評価で見つかった苦手部分については、十分に注意を払いながら運転をしましょう。

以下により安全な運転を行うための注意点を記載します。参考にしてください。

  • 速度を過剰に上げない
  • 広い道を運転できるルートを選ぶ
  • 体調が優れないときは運転を控える
  • 小まめに休憩をとる
  • 夕方や夜間の運転を避ける
  • 車内音楽を大きくしすぎない
  • 同乗者との会話に夢中にならない

 

必ず4つのステップを踏まなければいけないのか?

上記の4つのステップを必ず踏まなければいけないというわけではありません。

しかし、自動車運転では事故が起きる可能性を拭い去ることは出来ません。

まして脳梗塞や脳出血などの後遺症には、高次脳機能障害と呼ばれる症状があり、

正常な機能が保たれていないと事故につながる危険性が高くなります。

また、道路交通法66条により

道路交通法第66条

とされています[3]。

自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律では、

自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律 第3条

とされており[4]、万が一人身事故を起こせば罪に問われる可能性があります。文中の「自動車の運転に支障を及ぼすおそれのある病気として法令で定めるもの」の中に脳梗塞や脳出血なども含まれます。

そのため、事故の危険性を出来る限り少なくするという意味で上記の4つのステップを踏んで、自動車の運転再開されると安心できると思います。

 

まとめ

今回、脳梗塞や脳出血の後遺症の少ない方々に対し、自動車運転の再開についてのご紹介をしました。

脳梗塞や脳出血の後遺症には高次脳機能障害というものがあります。

手足の麻痺と比べて見た目上では分かりにくい症状ですが、自動車運転の妨げとなりえる障害です。

視野の左半分を見落としてしまう左半側空間無視や集中力が続きにくくなる注意障害、正しい判断が出来なくなる判断能力の障害など様々なものがあります。

このような症状の程度は人によっても異なりますので、上記に示したステップにもあった適性検査などを受けることでご自身の高次脳機能障害の程度が理解できると思います。

 

文責:ジョイリハNEXT 高橋勇希

 

引用

[1]熊本県警察、一定の病気等による取消処分を受けた方の、病気快復後の運転免許再取得

、https://www.pref.kumamoto.jp/police/page1821.html、最終閲覧日2020年5月29日

[2]全日本交通安全協会、道路交通法の改正ポイント、http://www.jtsa.or.jp/new/koutsuhou-kaisei.html、最終閲覧日2020年5月29日

[3]電子政府の総合窓口、道路交通法、道路運搬車両法の一部を改正する法律、第66条、https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000105#638、最終閲覧日2020年5月29日

[4]電子政府の総合窓口、道路交通法、自動車運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律、第3条https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=425AC0000000086&openerCode=1#14、最終閲覧日2020年5月29日

 

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