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豆知識ブログ

2020年05月09日
脳梗塞のリハビリ

脳梗塞の方が多く通う自費リハビリ施設とは?

脳梗塞 リハビリ 自費 施設

こんにちは。理学療法士の高橋です。

「脳梗塞専門の自費リハビリ施設ってどんなところなのか?」
「自費リハビリ施設と介護保険のリハビリは何が違うのか?」

自費リハビリという施設を耳にされたことがある方も多いのでないでしょうか?

名前は聞いたことがあるけど、サービスや特徴、料金が分からないという方に向けて、自費リハビリについて解説いたします。

【関連記事】介護保険を使ったリハビリサービスの確認

 

脳梗塞になった方の新しいリハビリ施設 ~自費リハビリ~

 

自費リハビリ施設で受けられるリハビリとは

自費リハビリ施設では決まった運動を行うのではなく、その方の希望によってオリジナルのリハビリメニューを用意し、リハビリを行っていくことになります。

同じ病気で同じような症状をお持ちの方でも、目指す目標は異なります。

例えば、脳梗塞の後遺症で「歩行を改善したい」という希望を持っている方がいらっしゃるとします。

「歩行を改善したい」と言ってもその目的や理由は一人一人違うはずです。

単に歩行速度を速くしたいのか、より綺麗な歩容で歩きたいのかでも違いますし、

もう一度旅行に行きたいという方と近所のスーパーで買い物がしたいという方でもリハビリのメニューは変わってきます。

多くの自費リハビリ施設はリハビリ専門職である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった資格を持った方によるマンツーマンのリハビリを受けることができます。

つまり自費リハビリ施設では…

あなただけの目標に沿ったオリジナルリハビリメニューを用意し、資格を持ったリハビリ専門職とマンツーマンでリハビリをすることで目標達成を目指していく施設となります。

 

自費リハビリ施設の特徴とは

次に自費リハビリ施設の特徴についてご紹介します。

 

▼特徴① リハビリ道具が充実している

リハビリの効果を引き出せるようにリハビリ機器を取り揃えてあります

リハビリ機器の一つに「電気刺激装置」というものがあります。

脳梗塞後のリハビリに関するガイドラインにおいて、電気刺激と歩行練習を組み合わせたリハビリが推奨されており[1]、歩行速度を向上させることが報告されています[2]。

また、脳梗塞の肩の痛みを軽減するという報告もあります[3]。

他にも背部痛のリハビリガイドラインにおいて、腰痛の緩和のために電気刺激を行うことが推奨されており[4]、効果的なリハビリ機器と言えます。

【関連記事】電気刺激を用いた重度の手の後遺症に対するリハビリ

 

▼特徴② 丁寧なカウンセリングができる

自費リハビリ施設では、一人一人が希望するリハビリ時間を確保することができます。

リハビリを行う上で適切な目標設定をすることはリハビリの効果を高めると言われています[5]。

適切な目標設定をするには、その方の希望を理解した上でその時の症状から目指すべき目標を決めていきます。そのために必要なことの1つが丁寧なカウンセリングです。

時間をしっかりと確保できる自費リハビリ施設では、丁寧なカウンセリングを行うことができます。

 

▼特徴③ 希望に合わせたリハビリ内容

利用者さんの希望に合わせたリハビリを実施するということは前述した通りですが、

例えば、「電車に乗って出かけたい」という希望の方には、施設内でのリハビリだけでなく、屋外歩行をしたり、実際に電車に乗る練習をしたり、お出かけ先での目的に合わせた練習などを行っていくことになります。

できる限り実際の動作場面と同じ環境下でリハビリすることで目標達成に近づくことができます。

自費リハビリ施設では何かの制度などによる制限がない分、実際の場面に最大限近づけリハビリを行うことができます。

 

▼特徴④ 利用期限が無制限

病院では病気によって入院期間の制限が設けられ、外来のリハビリも頻度や回数が制限されています。

介護保険においても介護度によって利用回数の制限があったり、そもそも介護認定を受けないと利用することができないなどの制限があります。

しかし、自費リハビリは制限を一切設けず、利用者さんが望むまでリハビリを行うことができます。

医療保険の対象期限によりリハビリが打ち切りになったり、せっかく気に入った施設を急に変更しなければいけなくなるということもありません。

 

自費リハビリ施設の利用におすすめの方とは

自費リハビリ施設で受けられるリハビリと施設の特徴を踏まえ、利用におすすめの方の特徴について記載します。参考にしていただけたらと思います。

▼おすすめな方

  • 自分に合ったオリジナルメニューでリハビリがしたい方
  • 今よりもできることを増やしたい方
  • 今の状態よりも改善を望む方
  • 具体的な目標がある方
  • 介護保険でのサービスで思うようにリハビリができない方
  • リハビリを制限なく思う存分行いたいと思う方

 

自費リハビリ施設の気になる料金は?

ここでは自費リハビリ施設と病院の利用料金を比較しながら解説します。

 

▼自費リハビリ施設の利用料金

近年、施設も増えてきているため、施設により多少の違いはありますが、

1時間で10,000円前後のところが多いと思います。

また、訪問でのリハビリになれば少々値段も異なると思います。

▼病院でのリハビリテーション料金

病院でリハビリを受けると医療保険により自己負担額が安くなっていますが、10割負担の場合だとどのくらいかかるのでしょうか。

病院でのリハビリテーション料金は、疾患の種類と病院の施設規模によって異なります。

例えば、脳梗塞や脳出血等の方が該当する脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)は、20分で2,450円となり、1時間では7,350円になります[6]。

 

料金面でも見ると、自費リハビリ施設の料金は病院でのリハビリテーション料と比べると確かに高くなっていますが、

自費リハビリ施設でのリハビリでは医療保険や介護保険でのリハビリよりも良い特徴がいくつかあります。その分、料金が少し高い傾向にあります。

リハビリを行う目的によって、自費リハビリ施設の利用の方が合っている方もいらっしゃると思います。

 

まとめ

今回は病院退院後のリハビリの新たな選択肢としての自費リハビリ施設についてご紹介しました。

現在保険内でのリハビリでは制度上の制限があり、思うようにリハビリができないという方もいらっしゃいます。自費のリハビリ施設は制限がなく利用できるという特徴があります。

また利用方法はその方の希望によって決められるため様々です。

ジョイリハNEXTでは病院退院後のリハビリ方法のご相談から受け付けております。

ちょっとしたお悩みでも構いません。一度ご連絡してみてください。

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2020年05月08日
脳梗塞の介護

「介護に疲れたな」と思ったときに知っておいて欲しいこと

介護 疲れ 脳梗塞

こんにちは。理学療法士の高橋です。

「最近、介護に行き詰っている感じがする」
「介護ばかりで息抜きがあまりできていない」

リハビリに関わっていると、ご家族様からこのようなご意見をいただくことがあります。

その際に、私がお伝えさせている内容を記事にしました。

最後までご覧いただけると、介護疲れ解消のヒントが見つかると思いますので、ぜひご覧ください。

 

介護は重労働

 

介護に疲れているのはあなただけではない

今、あなたは日々の介護に疲れを感じていませんか?。

実は介護に携わっている方の6割~7割の方は悩みやストレスを感じているという報告もあります[1]。

あなたと同じように、介護をされている方の多くは、日々の介護に対しストレスや疲れを感じ、悩みや不安を抱えていることと思います。

 

介護負担が招くもの

現在、介護者の介護負担が増えていることは社会的な問題にもなっています。

介護者は毎日の介護によって身体的にも精神的にもストレスが溜まってしまうと、体調を崩してしまいます。

時々ニュースにもなりますが、介護を必要とする方へ虐待をしてしまうなどの行動に移ってしまうこともあります。本当はそんなことしたくないと分かっていても、ストレスが溜まってしまっていると冷静な判断ができなくなってしまうのです。

また、「介護うつ」という、介護者がうつ状態になることも問題視されています。

介護は家族の問題だからと言って一人で悩む方もいますが、そんなことはありません。

周りの家族や地域の相談窓口などに相談をすることでよい解決策が見つかることもあります。

また、時には介護者の気分転換も必要です。

 

介護は家族が行うものなのか?

家族のどなたかが介護が必要になった時に誰が主な介護者となるのでしょうか。

主な介護者は同居の家族が全体の約6割を占めます[1]。

また、男性よりも女性の方が主な介護者になることが多く、働き手である60歳未満の方も男女ともに3割近くの方が主な介護者になっていると言われています[1]。

多くの家庭でご家族様による介護が必要となっているのが現状です。

しかし、現在では介護保険だけでなく、行政や民間企業などが介護に関わるサービスを利用できるように取り組みが行われています。

このようなサービスをうまく利用することでご家族の介護負担を減らすことができると思います。

 

うまく介護と付き合う方法

 

介護保険のサービスを利用する

生活上での介護を必要としている方が利用できる介護保険サービスがいくつかあります。

 

▼訪問介護

ご自宅にホームヘルパーが訪問し、ご家族に代わり日常生活上で必要な介護や家事などをするサービスです。

あらかじめ決めた時間に訪問してくれ、時間内で希望する介護をしてくださるものです。

例えば、朝の着替え介助、昼食の用意、お部屋の掃除などを依頼することができます。

一日中ご家族様が介護ができない場合など訪問介護をピンポイントで利用するなどの利用方法も、ご家族様の負担を軽減する上で有効だとと思います。

 

▼訪問入浴介護

ご自宅の浴槽では入浴が難しい方に対し、専用の浴槽を持ってご自宅に訪問する入浴介助サービスです。

入浴介助は介護の中でも最も重労働と言っても過言ではありません。

訪問入浴のサービスを利用することで、介護負担は大きく減ると思います。

 

▼デイケア・デイサービスなどの通所サービス

通所サービスは、一定時間施設に通所し、施設内で介護支援のサービスを受けたり、運動やレクリエーションなどを行うことができます。

ご自宅から離れて施設に行くため、その間は施設のスタッフに介護をお任せすることができます。

ご家族様だけでなく介護を受けるご本人様にとってもよい気分転換にもなると思います。

 

▼短期入所サービス

短期入所サービスは、一定期間施設に入所するサービスになります。

通所サービスは1日の中の一定の時間だけの通所になりますが、短期入所サービスは2~3日間のように数回の宿泊も含めた施設サービスになります。

ご家族様がご自宅を空けないといけない用事がある時などに使用されます。。

中には介護を受けるご本人様のご理解を得たうえで、ご家族の気分転換のための小旅行などを理由に利用される方もいらっしゃいます。

 

▼介護老人福祉施設・介護老人保健施設などの施設サービス

施設サービスは施設に入所し、施設内で生活をしていくサービスになります。

介助量の多い方が利用すると、ご家族様に大きな介護負担がかからないというメリットがあります。

介護のプロによる対応ですので、ご本人様もご家族様も大きな心配をする必要はないかと思います。

生活する場となるため事前に見学に行くなどして、どのような施設なのかを確認しておくといいと思います。

【関連記事】介護保険で利用できるサービス|まとめ

 

介護保険サービス以外の方法

介護保険サービス以外にも介護負担を和らげるサービスはあります。

 

▼ボランティアによる付き添い、安否確認サービス

各地域で必要な研修を受けた方などがボランティアとして、ご自宅に訪問するサービスです。

利用料は無料のところが多く、もし料金が発生しても比較的安価に利用ができると思います。

内容に関しては各自治体、事業所によって異なりますので、お問い合わせいただきご確認ください。

 

▼配食サービス

お食事をご自宅までお届けするサービスです。食事の用意がご自身でできない方におすすめです。

また、通常の食事が困難な方には、きざみ食やソフト食というように調整をすることもできるようです。

 

▼家族会

介護に携わっている家族同士が集まって、抱えている悩みや不安などをお互いに話し合うことができるサービスです。介護の専門家もその場にいるため、良い改善案などを聞くことができると思います。

あなただけでなく他の方も同じような悩みや不安を抱えていることも多いはずです。

定期的に開催されていることが多いので、各自治体や運営団体にご確認してみてください。

 

▼介護相談

各地域に設置してある地域包括ケアセンターやご担当の介護支援専門員(ケアマネージャー)では個別に相談を受けることができるため、少し踏み込んだ話やあなたが抱えている問題にピンポイントなアドバイスをもらうことができるはずです。

ご担当のケアマネージャーがいればその方に、いらっしゃらない場合はお近くの地域包括ケアセンターにご相談に行くと良いでしょう。

 

▼本人の能力の改善を目指す

介護負担の程度は介護度が増すと大きくなると言われています。終日介護に時間を費やす介助者の割合は、要介護3の方の場合、3割が、要介護5の方のでは半数以上と言われています。[1]。

介護度が大きくなれば介護に要する時間も増え、介護者の負担も増えます。

それはご本人様がご自身でできることが少ないことも要因の一つでしょう・。適切なリハビリを行い、ご自身でもできることを増やしていくことで介護者の負担は減らすことができます。

病気の発症から時間が経っているから改善ができないということは一概には言えません。

ちょっとした環境の整備や道具の使用などだけでもできることが増えたという方もいらっしゃいます。

【関連記事】退院後に病院のようなリハビリを受けられる施設|自費リハビリ

 

まとめ

今回、介護者の現状と介護負担を軽減する方法について書きました。

現在介護に関わられている方の多くは介護に悩みをもち、ストレスを感じていることをご理解いただけたと思います。一人でその状態を抱え込んでしまうと、介護者が体調を崩すなどの悪影響も出てきてしまいます。

介護とうまく付き合う方法も紹介しましたので、少しでもお役に立てる情報がお伝えできていたら幸いです。

ジョイリハNEXTではリハビリの専門職として、ご本人様、ご家族様の抱える悩みについての解決策などのアドバイスを行うことができます。些細なことでも構いません。ご連絡お待ちしております。

 

□引用

[1]:厚生労働省:平成28年国民生活基礎調査の概況 介護の状況、https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/05.pdf、最終閲覧日2020年4月21日

 

文責:ジョイリハNEXT 理学療法士 高橋勇希

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2020年05月07日
脳梗塞の介護

寝たきりから回復するために必要なこと

寝たきり 脳梗塞 高齢者

こんにちは。理学療法士の笹田です。

「親が病気を機に寝たきりになってしまって、どうにか助けたい」
「寝たきりから良くなる人はいるのか?」
「どうすれば寝たきりから抜け出せるのか?」

このような疑問や不安にたいして、お役に立てる記事を作成しました。

結論を先に申し上げると、適切に段階ごとに対処をすれば、寝たきりから回復する可能性はあると思います。

具体的なステップや考え方も解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

寝たきりから回復することは可能なのか?

結論から言います。

寝たきりから回復することは可能だと思います。

今までたくさんの人のリハビリにかかわるなかで、寝たきりの状態から車いすに乗れるようになった人、歩行補助具を使って歩行が行えるようになった人、おむつでの排泄からトイレでの排泄に変わった人たちを見てきました。

もちろん、寝たきりの人全員が、寝たきりから回復できるわけではないと思います。

ただ、寝たきりから回復できる見込みがあるのに、寝たきりの状態になっている人がいるのも事実です。

【関連記事】半年以上経過した脳梗塞の後遺症はリハビリで良くなるのか?

 

寝たきりから回復するための具体的な方法

 

相談できるリハビリ専門家を見つける

寝たきりへの回復に対して、家族のみで取り組んでいくことには限界があります。

一人で抱え込まずに、リハビリの専門家と一緒に取り組んでいくことが大切です。

寝たきりの人の状態は一人ひとり大きく異なります。

寝たきりになった病気や経過は人によって異なりますし、動ける度合いも違います。

なので、画一的な方法ではなく、その人に合わせたオーダーメイドのリハビリ介入が必要になってきます。

どうすればリハビリの専門家にみてもらえるのか?

それは、介護保険サービスのリハビリを活用することです。

介護保険サービスには自宅にリハビリの専門家がきてリハビリができる訪問リハビリや、リハビリ施設でリハビリを受けられるデイケアがあります。

まずは、相談できるリハビリの専門家を見つけることが重要です。

【関連記事】介護保険でのリハビリサービス|まとめ

 

車いすに乗って過ごす

まず寝たきりから回復するためには、なるべくベッドから離れる時間を多くしていく必要があります。

具体的には、ベッドで寝ている状態から、車いすに座って活動していく状態に移行していくということになります。

車いすに座って過ごすことでたくさんのメリットがあります。

  • 車いすに乗り移りの際に足で踏ん張る必要があるため、生活のなかに足のリハビリを取り入れられるようになる
  • 車いすに座ることで、重力に対して姿勢を保つ必要があるので体幹のリハビリになる。
  • 寝ている状態よりも刺激が多く、活動的になる等の精神面への良い影響もある。
  • 座るだけで、股関節を曲げるストレッチと足首のストレッチになる。

 

家族でもできるリハビリ

もし担当のリハビリ専門家がいる場合は、家で安全にできるリハビリについて相談してみてください。

今回はリハビリの相談をする人が身近にいない人のために、動作のレベル別に、家族でもできるリハビリ方法をお伝えします。

安全に配慮して、くれぐれも無理のない範囲で行えることから取り入れてみてください。

 

1)ベッド上で全く動くことができない人~ベッドに座れない人

▼ポジショニング

まずはベッド上で無駄な力が抜けて、安楽に寝られる姿勢を考えていきましょう。

今回は上向きの姿勢の説明を行います。

安楽に寝ることができないと、無駄な力が入り、体がどんどん固くなってしまいます。

肩甲骨~首の下と膝の下に隙間があるのであればタオルをクッションを入れて、隙間をうめてみてください。

隙間があると無駄な力が入ってしまう方が非常に多いです。

 

▼おむつの交換のときに少し手伝ってもらう

おむつ交換の際に、介助者が一方的に行うのではなく、介助を受ける人に少し手伝ってもらうように心がけると良いと思います。

そうすると、介助者は介助が楽になりますし、介助を受ける人はリハビリになります。

具体的には体の向きを変えるときにベッド柵に手を伸ばしてつかんでもらったり、お尻があげられる方であれば膝を立ててお尻を軽く浮かせてもらってみてください

 

▼ベッドの起こして過ごす

ベッドから起きられない人は、一日の中でベッドの頭をあげた姿勢で過ごす時間を取り入れてみてください。

寝ているときよりも、視界が開けて、表情や活動意欲の変化があるかもしれません。

ベッドの頭を上げる前に、①しっかりと体を上まで上がり直すことと、②膝上げ機能を使って膝を上げてから頭を起こすことを行ってください

このコツを守ることにより、頭を起こしたときに姿勢が崩れにくくなります。

 

2)ベッドに座れるけど立てない人~車いすの乗り移りがうまくできない人

▼ベッドに座る

足の力がなく車いすへの乗り移りは難しいけど、バランスよく座れるという人は、一日のなかでベッドの端に座る時間を取り入れてもらうといいと思います。例えば口をゆすぐときに座っておこなってみるという具合です。

ベッドに座るときのコツとしては、しっかりと足をつけられるようにベッドの高さを調節します。

もし移動式のテーブルがあるのであれば、腕をテーブルの上に乗せると姿勢もただし易く、疲れにくいのでおすすめです。

 

▼立ち上がりやすい環境を整える

ベッドから立ち上がることはできるけれど、かなり立ちにくそうと感じるのであれば、ベッドを高くして行うやり方がおすすめです

ベッドを高くすることにより、低いベッドよりも断然立ちやすくなります。

また、ベッドの下が畳で滑りやすいのであれば滑り止めマットを引くといいと思います。

靴下をはいた状態で、畳の上で運動することは滑りやすいのでおすすめはしません。

 

▼福祉用具を活用する

立ち上がりや車いすへの乗り移りが苦手だという人は、福祉用具を使うことを検討してみてください。

福祉用具を使えば、福祉用具がなければ乗り移りが行えなかった人でも、乗り移りが行えるようになったり、介助が楽になるケースは多いです

福祉用具のベッドに取り付けるL字柵や、天井と床に取りつける大型の突っ張り棒が使いやすいです。

詳しくは担当のリハビリの専門家に相談してみるといいと思います。

【関連記事】半身麻痺の家族にしてあげたいリハビリ方法の紹介

 

まとめ

寝たきりから回復する可能性は決して0%ではありません。

リハビリの専門家と協力して、介助やリハビリに取り組んでいくことが大切になります。

一人で悩まず、まずはリハビリの専門家に相談してみてください。

ジョイリハNEXTではこのような相談をお待ちしております。

スタッフ一同、真摯に寝たきりからの回復をサポートをいたします。

お気軽にお問合せいただければと思います。

最後までブログを読んで下さり、ありがとうございました。

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2020年05月06日
脳梗塞の介護

脳梗塞の後遺症がある人へ|リハビリ視点での介護保険の使い方

脳梗塞 介護保険 リハビリ

こんにちは。理学療法士の高橋です。

「介護保険を使ってリハビリがしたいけど、どのサービスがいいのだろう?」
「介護保険のリハビリはどんなものがあるのか知りたい」

このようなご意見にお答えできるよう記事を作成しております。

介護保険でできるリハビリには複数の選択肢があり、それぞれに特徴がありますので、お身体の状態や目標・目的に合わせて選択いただけたらと思います。

最後までご覧いただけると、介護保険を使ったリハビリについて理解が深まると思いますので、ぜひご覧ください。

【関連記事】介護保険以外の選択肢|脳梗塞の方が多く通う自費リハビリ施設とは⁉

 

介護保険で受けられるリハビリサービスについて

病院を退院した後に介護保険でのリハビリサービスを利用される方は多くいらっしゃいます。

ここではリハビリサービスの種類やその特徴について記載します。

 

リハビリサービスの種類(サービスの名称、概要)

大きく分けて自宅でリハビリを受ける『訪問型』と施設に通所してリハビリを受ける『通所型』の2種類があります。

▼訪問型

訪問型でリハビリが受けられるサービスには「訪問リハビリテーション」があります。

このサービスは理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門職が利用者さんのご自宅に訪問し、個別のリハビリを行います。

▼通所型

通所型でリハビリが受けられるサービスには「通所リハビリテーション(デイケア)」と「通所介護(デイサービス)」があります。

どちらの施設も施設に通所し、同じ時間帯に通所されている利用者さんと一緒に集団でリハビリ・運動を行ったり、レクリエーションをしたり、必要に応じて食事・入浴の介護支援を行います。

 

各リハビリサービスの特徴(訪問リハはどんな人に合っているか、通所リハはどんな人に合っているか)

それでは各サービスはどんな対象の方に合っているのでしょうか。

理学療法士の視点から、ポイントを解説していきます。

 

▼訪問リハビリ

訪問リハビリをおすすめの方

  • 生活場面での能力改善を求めてる方(例えば、トイレ動作の自立を目標としている方など)
  • 自分に合った個別リハビリを受けたい方
  • 外出することが困難な方

訪問リハビリの特徴

訪問リハビリのメリットは利用者さんの自宅でかつ個別でリハビリができることです。

生活の環境は利用者さんによって千差万別です。訪問リハビリは利用者さんの普段の生活場面でリハビリができるので、実場面でのお風呂動作や家事動作など、生活での活動能力の改善に直結するリハビリを行うことができる特徴があります。

加えて、個別でのリハビリのため、利用者さん自身の課題に対してピンポイントなリハビリを行うことができます。

また、自宅に訪問に来るので通所する必要がありません。外出が難しく、リハビリが必要な方にも良いサービスだと思います。

訪問リハビリのデメリット

訪問リハビリのデメリットはリハビリ施設のように整った設備でリハビリができないということです。

リハビリできるスペースが限られるため、リハビリによっては行いにくいメニューが出てきたり、また必要なリハビリ道具や機器が必ずしもあるわけではありません。

【関連記事】退院後にリハビリを受ける方法|まとめ

 

▼デイケア・デイサービス

デイケア・デイサービスをおすすめの方

  • 一人ではなかなか運動が頑張れない方
  • お身体にお悩みを持った仲間との交流を図りたい方
  • リハビリだけでなく、生活上必要な介護支援が必要な方
  • 自主的なリハビリを行っていきたい方
  • 医学的な管理が必要な方(デイケアに限る)

デイケア・デイサービスの特徴

デイケア・デイサービスのメリットは多くの方と一緒に楽しく運動を行うことができることです。

一人ではなかなか運動をすることができないという方も周りの方と会話などしながら楽しみながら運動を行うことができます。

時間形態は1日型~短時間型と様々です。また、入浴や食事などの身体的な介護を必要としない方向けのリハビリ特化型の施設も出てきています。

リハビリ内容としては、集団でのストレッチや体操、個別リハビリ、マシンを使った筋力強化トレーニングなどを取り入れている施設があります。

お持ちの病気のために医学的な管理が必要な方は医師のいるデイケアを利用されると安心されるでしょう。

また、施設でのリハビリになるためリハビリに必要な道具などの設備も比較的揃っていることが多いです。

デイケア・デイサービスのデメリット

デイケア・デイサービスのデメリットは集団での運動が多くなり、個別でのリハビリの時間が十分に確保されないことです。

また、デイサービスにはリハビリ専門職がいない施設もあります。リハビリ専門職がいた方が安心するという方は施設の方に確認することもよいと思います。

デイケア・デイサービスと一言で言っても、施設によってもサービス内容が異なるため、各施設に確認する必要があります。また見学を行っている施設が多いため見学に行くこともお勧めします。

 

退院後の新たなリハビリの選択肢⁉

介護保険 リハビリ 新たな選択肢

近年、自費リハビリ施設が増えてきており、病院退院後の新たなリハビリの選択肢となっています。

 

自費リハビリとは(回数も期限も内容も制限なく利用できる、料金)

『自費』とは読んだ文字の通り、保険を使わずにかかる費用を完全に自分で負担するということです。

自費リハビリをおすすめな方

  • 今の状態よりも改善を強く望まれる方
  • 具体的な目標がある方
  • 介護保険でのサービスで思うようにリハビリができない方
  • リハビリを制限なく思う存分行いたいと思う方

自費リハビリの特徴

病院では病気によって入院期間の制限が設けられ、外来のリハビリも頻度や回数が制限されています。

介護保険においても介護度によって利用回数の制限があったり、そもそも介護認定を受けないと利用することができないなどの制限があります。

しかし、自費リハビリは制限を一切設けず、利用者さんが望むまでリハビリを行うことができます。

医療保険の対象期限によりリハビリが打ち切りになったり、せっかく気に入った施設を急に変更しなければいけなくなるということもありません。

自費リハビリの懸念点

自費リハビリは保険を使ったサービスと比べると費用が高いため、利用しにくいという方もいらっしゃるかもしれません。

そのため、今の状態よりも良くなりたいと強く思う方や具体的な目標がある方、現在利用しているサービスでは思うようにリハビリができていない方などにお勧めです。

また利用方法にも制限はないため、介護保険でのリハビリサービスに加えて自費リハビリを行うこともできます。

自費リハビリ施設がどんな施設なのかわからないという方もいらっしゃると思います。

ジョイリハNEXTでは体験プログラムを用意しています。

体験では実際に受けられるリハビリ内容などを知ることもできますし、現在悩んでいることや困っていることなどを相談いただけたらと思います。

【関連記事】自費リハビリをもっと詳しく知りたい方へ

 

まとめ

今回は病院を退院した後のリハビリについて介護保険でのリハビリサービスと新たな選択肢である自費リハビリについて紹介しました。どのサービスを選択するかは利用者さんの目的によると思います。

各サービスに特徴があり、利用者さんが求めるものがそのサービスにあるのか、その施設で実現できるかを見極め、選択することが必要です。

もちろん、判断には専門職の意見等も必要かと思いますので、お近くの相談窓口やご担当の介護支援専門員(ケアマネージャー)などに相談することをおすすめします。

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2020年05月06日
脳梗塞の後遺症

脳梗塞の後遺症とは|リハビリ専門家が解説

脳梗塞の後遺症とは

こんにちは。理学療法士の笹田です。

「脳梗塞になったらどんな後遺症がでるのか?」
「後遺症を良くするために何をすればいいのか?」

初めての脳梗塞なのでほとんど何もわからない、後遺症について幅広く知りたいという方も多いのではないでしょうか?

当記事では、主な脳梗塞の後遺症についてを解説しております。

最後までご覧いただけると、代表的な後遺症についてご理解いただけると思います。

ぜひご覧ください。

 

【関連記事】重い脳梗塞の後遺症とリハビリについて

 

脳梗塞の後遺症について

脳梗塞とは何かしらの要因で、脳の血管が詰まってしまうことにより発症する病気です。

血管が詰まることによって血液の運搬がストップされてしまうため、脳細胞が栄養不足や酸素不足によって死んでしまいます。その結果として、半身の麻痺や感覚が鈍くなる等のさまざまな症状が生じます。

症状の回復については、脳梗塞を起こした部位や脳梗塞の程度によって大きく異なります。

ほとんど日常生活に支障がないレベルまで回復される方もいますし、中には後遺症として症状が残ってしまう方もいます。

 

運動麻痺

運動麻痺では以下のような症状があらわれます。

  • 手を伸ばそうとしても肘が伸びずに曲がってしまうため物をつかめない
  • 手首が丸まってしまい手首を起こしたり指を開くことができない
  • 歩くときに足が突っ張ってしまってつま先が引っかかってしまう
  • 足に体重をかけてうまく支えることができない

運動麻痺は、脳梗塞により運動の指令を伝達する神経が壊死してしまい、機能しないために生じます。

リハビリのなかでも出現頻度の高い後遺症で、運動麻痺により日常生活に支障をきたしている方がとても多くいます。

では、運動麻痺の改善にはどのようにすればいいか?一言でいうと“リハビリ”が必要不可欠となってきます。

 

感覚障害

感覚障害では、以下のような症状があらわれます。

  • 熱さや冷たさが感じにくい、またはわからない
  • 痛みが分かりにくい、もしくは過剰に感じてしまう
  • 床を踏みしめている感じが分からない
  • 自分の手足がどんな感じで動いているかを目で見ないとかわりにくい

感覚障害は温度や痛み、触った感じや触れた感じが分かりにくくなるだけでなく、運動中に自分がどのくらい足に体重をかけているか、足をどのくらい曲げているかなどの身体からの情報もわかりにくくなることがあります。

感覚障害は日常生活上での不快感だけではなく、運動や動作にも大きな影響を及ぼします。

 

言語障害

言語障害には失語症と構音障害があります。

失語症

失語症は話すだけでなく、読む、書く、聞くことも難しくなります。

  • ブローカ失語
    うまく話せず、ぎこちなくなることが特徴です。話の理解は比較的良好です。
  • ウェルニッケ失語
    言葉を理解することが苦手です。話は流暢ですが言い間違いが多いのが特徴です。
  • 健忘失語
    頭の中で言葉を想起することが苦手です。理解は良好です。
  • 全失語
    読む、書く、話す、聞く、すべてが苦手です。

 

構音障害

構音障害は言葉を話すのに必要な唇、舌、声帯などが上手機能せず、発声や発音がうまくできなくなる状態をいいます。

 

嚥下障害

嚥下障害とは食べ物や飲み物の飲みこみ(嚥下)が難しくなる状態です。

嚥下が難しくなることによって、食事中にむせこんでしまったり、嚥下障害が重度な場合は口から食べ物や飲み物を摂取ができない場合もあります。

 

高次脳機能障害

  • 記憶障害
    前向き健忘といって、新しい出来事を覚えておくことができなくなります。
  • 注意障害
    ひとつのことに集中ができず注意散漫となります。
  • 半側空間無視
    脳梗塞と反対側(左が多い)の空間を見落とします。例として、ずっと右側を向いている、左側のごはんだけを残すがあげられます。
  • 遂行機能障害
    行動や目標の計画を立てることが難しくなります。指示がないと行動が起こりにくくなります。
  • 意欲・発動性の低下
    言葉の通り、意欲が低く、自ら活動することが乏しくなります。
  • 情動コントロールの障害
    大声で怒鳴ったり、暴力的になったりします。
  • 対人関係の障害
    社会に適応できにくくなります。
  • 依存的行動
    退行といって子供っぽくなったり、他者に依存的になったりします。
  • 固執
    ずっと同じことを続けてしまいます。

 

脳梗塞の後遺症に対するリハビリ

リハビリ イメージ

病院で脳梗塞の後遺症に対するリハビリを受けるとき、理学療法、作業療法、言語聴覚療法のいずれか、またはすべてを受けることになります。

 

理学療法とは

理学療法は運動機能の回復を通して、日常生活動作の改善を図り、最終的にはQOLといって生活の質の向上を目指すことを言います。

 

作業療法とは

仕事や、食べたり、入浴したりといった日常生活に関わる諸活動を作業と呼び、日常の生活に支援が必要なすべての人に対して、社会とのつながりを「作業」を通じて支援することを言います。

 

言語聴覚療法とは

言語聴覚士は言語障害、音声障害、嚥下障害等に対して、問題の本質や発声のメカニズムを明確にし、訓練、指導、その他の援助を行うことを言います。

 

主な脳梗塞の後遺症に対するリハビリテーション

脳梗塞 リハビリ

動作練習

脳梗塞の後遺症による運動麻痺では、体の使い方がワンパターンになりやすく、また効率の悪い動作になりやすいです。

動作を多く繰り返し、自分のなかでの“学習”を引き出しながら練習を行い、動作能力の改善を目指します。

 

筋力トレーニング

脳梗塞を発症すると筋力が落ちてしまう方が非常に多いです。

横になることが多くなったり、歩く量が少なくなることで、活動する時間が短くなるために筋力が低下していきます。また、姿勢が悪かったり、動作のクセにより、使いやすい筋肉と使いにくい筋肉がどうしても出てきてしまいます。

筋力トレーニングで弱ってしまった筋肉の筋力向上を目指します。

 

ストレッチ

麻痺や動作の影響により関節が固くなったり、筋肉が短くなる方が多いです。そうなると体の動かせる範囲が小さくなったり、筋肉が固いことによって、体を動かしにくくなってきます。

体の動かせる範囲を大きくすること、硬くなった筋肉をもとの硬さと長さに戻すためにストレッチを行います。

 

バランス練習

脳梗塞の後遺症によってバランス機能が低下して、転倒につながってしまうケースもしばしば見られます。後遺症により低下したバランスの改善を目指して、バランスの練習を行います。

 

物理療法

脳梗塞の後遺症に対して、良く使う物理療法として装具療法、電気刺激療法、振動刺激療法があります。

  • 装具療法
    後遺症により難しくなった運動の機能を補うために装具を使用します。例えば、足に力が入らず支えられないときや、足首のあがりが悪いときに適応されます。
  • 電気刺激療法
    電気刺激を体表から与えることで運動を行いやすくします。
  • 振動刺激療法
    過度な筋肉の突っ張りによって縮んでしまった筋肉に対して、振動を与えることで運動を行いやすくします

 

まとめ

脳梗塞の後遺症は人によってさまざまです。また、脳梗塞の後遺症が人によってさまざまな様に、リハビリの方法も個人個人で大きく異なります。

もし詳しく聞きたい、相談したいという方がいらっしゃいましたら、一度お問合せをいただけたらと思います。

相談してくださった方には、さらに詳しく理学療法士から脳梗塞の後遺症についての情報をお伝えさせていただきます。

今回の記事が、皆様の疑問や不安の解消の助けになれば幸いです。

 

□参考文献

  1. 国立障害者リハビリテーションセンター:主要症状の解説
    http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/rikai/shoujou/
    (2020年4月10日)
  2. 公益社団法人日本理学療法士協会
    http://www.japanpt.or.jp/general/pt/physicaltherapy/
    (2020年4月10日)
  3. 一般社団法人日本作業療法士協会
    http://www.jaot.or.jp/ot_job
    (2020年4月10日)
  4. 一般社団法人言語聴覚士協会
    https://www.japanslht.or.jp/what/
    (2020年4月10日)
  5. 国立循環器研究センター:脳卒中と言葉の障害
    http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph15.html
    (2020年4月10日)

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