03-6662-7565

豆知識ブログ

2020年05月06日
脳梗塞の後遺症

脳梗塞の後遺症とは|リハビリ専門家が解説

脳梗塞の後遺症とは

こんにちは。理学療法士の笹田です。

「脳梗塞になったらどんな後遺症がでるのか?」
「後遺症を良くするために何をすればいいのか?」

初めての脳梗塞なのでほとんど何もわからない、後遺症について幅広く知りたいという方も多いのではないでしょうか?

当記事では、主な脳梗塞の後遺症についてを解説しております。

最後までご覧いただけると、代表的な後遺症についてご理解いただけると思います。

ぜひご覧ください。

 

【関連記事】重い脳梗塞の後遺症とリハビリについて

 

脳梗塞の後遺症について

脳梗塞とは何かしらの要因で、脳の血管が詰まってしまうことにより発症する病気です。

血管が詰まることによって血液の運搬がストップされてしまうため、脳細胞が栄養不足や酸素不足によって死んでしまいます。その結果として、半身の麻痺や感覚が鈍くなる等のさまざまな症状が生じます。

症状の回復については、脳梗塞を起こした部位や脳梗塞の程度によって大きく異なります。

ほとんど日常生活に支障がないレベルまで回復される方もいますし、中には後遺症として症状が残ってしまう方もいます。

 

運動麻痺

運動麻痺では以下のような症状があらわれます。

  • 手を伸ばそうとしても肘が伸びずに曲がってしまうため物をつかめない
  • 手首が丸まってしまい手首を起こしたり指を開くことができない
  • 歩くときに足が突っ張ってしまってつま先が引っかかってしまう
  • 足に体重をかけてうまく支えることができない

運動麻痺は、脳梗塞により運動の指令を伝達する神経が壊死してしまい、機能しないために生じます。

リハビリのなかでも出現頻度の高い後遺症で、運動麻痺により日常生活に支障をきたしている方がとても多くいます。

では、運動麻痺の改善にはどのようにすればいいか?一言でいうと“リハビリ”が必要不可欠となってきます。

 

感覚障害

感覚障害では、以下のような症状があらわれます。

  • 熱さや冷たさが感じにくい、またはわからない
  • 痛みが分かりにくい、もしくは過剰に感じてしまう
  • 床を踏みしめている感じが分からない
  • 自分の手足がどんな感じで動いているかを目で見ないとかわりにくい

感覚障害は温度や痛み、触った感じや触れた感じが分かりにくくなるだけでなく、運動中に自分がどのくらい足に体重をかけているか、足をどのくらい曲げているかなどの身体からの情報もわかりにくくなることがあります。

感覚障害は日常生活上での不快感だけではなく、運動や動作にも大きな影響を及ぼします。

 

言語障害

言語障害には失語症と構音障害があります。

失語症

失語症は話すだけでなく、読む、書く、聞くことも難しくなります。

  • ブローカ失語
    うまく話せず、ぎこちなくなることが特徴です。話の理解は比較的良好です。
  • ウェルニッケ失語
    言葉を理解することが苦手です。話は流暢ですが言い間違いが多いのが特徴です。
  • 健忘失語
    頭の中で言葉を想起することが苦手です。理解は良好です。
  • 全失語
    読む、書く、話す、聞く、すべてが苦手です。

 

構音障害

構音障害は言葉を話すのに必要な唇、舌、声帯などが上手機能せず、発声や発音がうまくできなくなる状態をいいます。

 

嚥下障害

嚥下障害とは食べ物や飲み物の飲みこみ(嚥下)が難しくなる状態です。

嚥下が難しくなることによって、食事中にむせこんでしまったり、嚥下障害が重度な場合は口から食べ物や飲み物を摂取ができない場合もあります。

 

高次脳機能障害

  • 記憶障害
    前向き健忘といって、新しい出来事を覚えておくことができなくなります。
  • 注意障害
    ひとつのことに集中ができず注意散漫となります。
  • 半側空間無視
    脳梗塞と反対側(左が多い)の空間を見落とします。例として、ずっと右側を向いている、左側のごはんだけを残すがあげられます。
  • 遂行機能障害
    行動や目標の計画を立てることが難しくなります。指示がないと行動が起こりにくくなります。
  • 意欲・発動性の低下
    言葉の通り、意欲が低く、自ら活動することが乏しくなります。
  • 情動コントロールの障害
    大声で怒鳴ったり、暴力的になったりします。
  • 対人関係の障害
    社会に適応できにくくなります。
  • 依存的行動
    退行といって子供っぽくなったり、他者に依存的になったりします。
  • 固執
    ずっと同じことを続けてしまいます。

 

脳梗塞の後遺症に対するリハビリ

リハビリ イメージ

病院で脳梗塞の後遺症に対するリハビリを受けるとき、理学療法、作業療法、言語聴覚療法のいずれか、またはすべてを受けることになります。

 

理学療法とは

理学療法は運動機能の回復を通して、日常生活動作の改善を図り、最終的にはQOLといって生活の質の向上を目指すことを言います。

 

作業療法とは

仕事や、食べたり、入浴したりといった日常生活に関わる諸活動を作業と呼び、日常の生活に支援が必要なすべての人に対して、社会とのつながりを「作業」を通じて支援することを言います。

 

言語聴覚療法とは

言語聴覚士は言語障害、音声障害、嚥下障害等に対して、問題の本質や発声のメカニズムを明確にし、訓練、指導、その他の援助を行うことを言います。

 

主な脳梗塞の後遺症に対するリハビリテーション

脳梗塞 リハビリ

動作練習

脳梗塞の後遺症による運動麻痺では、体の使い方がワンパターンになりやすく、また効率の悪い動作になりやすいです。

動作を多く繰り返し、自分のなかでの“学習”を引き出しながら練習を行い、動作能力の改善を目指します。

 

筋力トレーニング

脳梗塞を発症すると筋力が落ちてしまう方が非常に多いです。

横になることが多くなったり、歩く量が少なくなることで、活動する時間が短くなるために筋力が低下していきます。また、姿勢が悪かったり、動作のクセにより、使いやすい筋肉と使いにくい筋肉がどうしても出てきてしまいます。

筋力トレーニングで弱ってしまった筋肉の筋力向上を目指します。

 

ストレッチ

麻痺や動作の影響により関節が固くなったり、筋肉が短くなる方が多いです。そうなると体の動かせる範囲が小さくなったり、筋肉が固いことによって、体を動かしにくくなってきます。

体の動かせる範囲を大きくすること、硬くなった筋肉をもとの硬さと長さに戻すためにストレッチを行います。

 

バランス練習

脳梗塞の後遺症によってバランス機能が低下して、転倒につながってしまうケースもしばしば見られます。後遺症により低下したバランスの改善を目指して、バランスの練習を行います。

 

物理療法

脳梗塞の後遺症に対して、良く使う物理療法として装具療法、電気刺激療法、振動刺激療法があります。

  • 装具療法
    後遺症により難しくなった運動の機能を補うために装具を使用します。例えば、足に力が入らず支えられないときや、足首のあがりが悪いときに適応されます。
  • 電気刺激療法
    電気刺激を体表から与えることで運動を行いやすくします。
  • 振動刺激療法
    過度な筋肉の突っ張りによって縮んでしまった筋肉に対して、振動を与えることで運動を行いやすくします

 

まとめ

脳梗塞の後遺症は人によってさまざまです。また、脳梗塞の後遺症が人によってさまざまな様に、リハビリの方法も個人個人で大きく異なります。

もし詳しく聞きたい、相談したいという方がいらっしゃいましたら、一度お問合せをいただけたらと思います。

相談してくださった方には、さらに詳しく理学療法士から脳梗塞の後遺症についての情報をお伝えさせていただきます。

今回の記事が、皆様の疑問や不安の解消の助けになれば幸いです。

 

□参考文献

  1. 国立障害者リハビリテーションセンター:主要症状の解説
    http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/rikai/shoujou/
    (2020年4月10日)
  2. 公益社団法人日本理学療法士協会
    http://www.japanpt.or.jp/general/pt/physicaltherapy/
    (2020年4月10日)
  3. 一般社団法人日本作業療法士協会
    http://www.jaot.or.jp/ot_job
    (2020年4月10日)
  4. 一般社団法人言語聴覚士協会
    https://www.japanslht.or.jp/what/
    (2020年4月10日)
  5. 国立循環器研究センター:脳卒中と言葉の障害
    http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph15.html
    (2020年4月10日)

Image

まずは、ジョイリハNEXTの効果を実感してください。

特別体験プログラム実施中

特別体験プログラムの詳細・お申込みはこちら

お電話でのお問い合わせは電話受付時間10:00〜19:00(月~土)
03-6662-7565

ページトップ

お申込みお問い合わせは

  • メールで連絡
  • 電話で連絡